■調湿作用と伸縮性によるすき間について…
木には自然の調湿機能とこれに伴う伸縮性があります。空気中の湿度が高いと湿気を吸収して伸び、乾燥してくると湿気を放出して縮みます。
梅雨から夏場の湿気の多い時期は、含水率(木材に含まれる水分の量)が上がり、床材は伸びます。逆に冬場や床暖房を使っているときは、含水率が下がり床材は縮みます。このように床材は1年を通して伸び縮みしますので、使用条件によりすき間があいたりすることがあります。木材製品の特性としてご理解ください。
特に床暖房使用時にはすき間があきやすくなります。床暖房を使用しなくなると徐々に床材が伸びてすき間が小さくなります。
|
■床鳴りについて…
音の程度にもよりますが床材の継ぎ目部分がすれて音が発生していることが考えられます。これは木質床材の木の性質としての調湿機能が働き、伸び縮みが生じることによって発生するもので、特性上やむを得ない現象です。商品の性能、使用上特に問題はありません。その他、水をこぼして長時間放置した場合や、水気の多いお手入れをされた場合などでも起こりますので正しいお手入れ方法をおすすめします。
|
■フロアの虫害について…
床表面に小さな穴があき、木の粉のようなものが出てくる場合がありますが、これは木部についた虫害と考えられます。一般にフローリングは高温高圧工程を経て 製造されるため、原材料、製造段階に起因する虫害はありません。流通段階や施工後に外部からの虫の飛来・侵入により、虫害が発生します。万一発生した場合は 専用薬剤を散布・注入するなど、早期対策が必要です。
専門の業者にご相談されることをおすすめいたします。
|
■色のバラツキ・節・入り皮など…
天然木を使用した化粧単板やムク材は、同じ木であってもまったく同じ木目、色調になることはありません。しかも表面塗料の吸い込み量や柾目・板目の違いによって多少の色の違いが起こったり、小さな節や入り皮などが含まれる場合があります。天然木ならではの素材感と風合いを生かした床材であることをご理解いただいたうえでご使用ください。 |
|
|
|
■突板の色調(色のばらつき) |
■入り皮
樹皮が巻き込まれて取り残された部分
|
|
|
■節
枝が成長した幹の中に残っている部分 |
■源平
1ピースに赤味と白太が混じった部分
|
|
|
■茶筋(ヤニツボ・ヤニ節)
樹木の樹脂が溜まった状態 |
■てかり
かば材独特の木肌の光沢 |
|
|
|